明治時代に紀州串本の漁師が嵐で難破したオスマン帝国軍艦の乗員を助けたことから、日本とトルコの友好関係は始まったそうです。
漁師達は嵐の中で乗員を救助し、乏しい食料を分け与えて半年以上も家に置き、無事トルコに返したそうです。

そして1985年、イラン・イラク戦争でイランの首都テヘランから脱出しようと日本人が空港に集まったときに、
各国は自国民を救出するために救援機を出したのですが、日本は救援機を派遣できませんでした。
イラクのフセイン大統領が自国の上空を飛ぶ飛行機は打ち落とすとした時刻がせまっていたため、
今なら自衛隊パイロットが操縦する政府専用機が飛びますが、その頃はまだ政府の飛行機がなく
民間航空会社であるJALの飛行機を派遣するわけにはいかなかったのです。

その話がイランの日本大使からトルコ大使を通じてトルコ首相の耳に入り1人のパイロットが志願して
彼が操縦するトルコ航空機がテヘランの日本人を救出しました。
このパイロットは先の串本の漁師の話を知っていて、恩返しの機会と思ったそうです。

上記の話はトルコ人のガイドさんから聞いたのですが、彼女は担当した日本人観光客には必ずこの話をするといっていました。
そういうわけで、トルコは非常に親日的な国で、観光地ならどこへ行ってもたいてい日本語が通じます。
トルコ旅行は遠いわりには 割安でカッパドキアの風景は一度は見てみたいし、パムッカレの温泉にも入ってみたい。
エーゲ海でも泳いで見たいなど、観光地としても魅力のあるところです。
ただ、観光地に鉄道が来ておらず、ほとんどが バス旅行の強行軍になってしまうのがシンドイところです。

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