以前に趣味で書いた
小説
ですが、未だにポツポツ売れており、読者の多くはアクチュアリーを目指している若者のようでうれしい限りです。
最近は日本でもアクチュアリーを目指す人が増えており、大手生命保険でもアクチュリーの社長が誕生していますが、 損害保険分野ではアクチュアリーの歴史が浅く、生命保険に比べて数も少ないので表舞台に出ることはほとんどありません。
アクチュアリーは学生の間では最近人気が高まっており、資格試験の受験者も増加していますが、 一般的にはまだ知名度が低く、保険会社の中でさえアクチュアリーは単に数字を計算する技術屋だと思っている人も少なからず存在します。
また、アクチュアリーはもともと生命保険分野の資格であり生命保険や年金分野の仕事が主体だったので、 損害保険やコンサルティングの仕事についてはほとんど情報がなく、ネットでも間違った情報が流れていることが多々あるので、 この世界の実態を知らせたいという思いもあって書いた本でした。この本は私が若い頃の経験を基に書いたので現在は大分変わってきている部分もありますが、 損害保険やコンサルティングあるいは外資系や海外のアクチュアリーの仕事や待遇なども、 外資系で働いていた経験を通して描いているので これらの業界のアクチュアリーの実態を知るうえでは参考になると思います。
ここでは本の中に出てくる業界用語の説明や内容を補足したり、物語りのベースになっている損害保険に関する情報を提供したいと思います。
アクチュアリーの仕事は多種多様です。
どのようなアクチュアリーを目指すかで就職先も違ってきます。
26ページ、アセンブラ(アセンブリー言語)の説明です。
35ページ数理研究会、アクチュアリーは会社を超えた人脈があります。
49ページ、コンピューター計算でのオーバーフローを回避する方法です
50ページ、コンピューター計算での誤差を小さくする方法です。
55ページ、東海地方の危機管理の進んだ銀行について
71ページ、再保険のしくみ
国際会議や登場人物のモデルについてのコメントです。
119ページ、アクチュアリー試験の問題に出すとおもしろそうだけど、採点が大変なのでまず出ないでしょう。
最近は保険会社もERM(統合的リスク管理)が導入され、リスク管理にもアクチュアリーが関わるようになっています。
アクチュアリーは一般には知られていない職業なのでトクをした話
それでもアクチュアリーは割りにあわない職業であること