AUDIO
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オーディオセットは大昔に買ったものをそのまま使っています。今では知る人も少ない年代物のオープンリールデッキやレコードプレーヤーも健在です。
ラックは機器の大きさに合わせて作られており、左右の扉の中にはLPレコード、オープンリールテープ、カセットテープなどと一緒に往年のカセットデッキ、
PCや外部入力の切り替えスイッチその他自作のガラクタが隠してあります。
なにしろ30年以上前のものばかりなので、何回か修理をしており、自分で修理できるところはやりますが、もう部品が入手できなかったり、
シロートには修理が困難な部分もあり、その場合は専門のプロに頼みます。 DENON SC104
使われているユニットはデンマークのピアレスという会社のもので、高音多湿な日本の気候に耐えられないらしく、
10年くらいするとエッジがボロボロになってしまいました。
最初は新しいユニットに交換しましたが、それがボロボロになったときはもうユニットは入手できませんでした。
しかたがないので皮でエッジを自作しました。下のスピーカーの白い部分と青い部分が自作の皮製になっています。
ボイスコイルも断線したのですが、幸い表から直せる部分だったので、髪の毛みたいな細い電線をなんとかつなぎ合わせました。
現在はオーディオマニアというよりは修理マニアです。下は修理のためにウーファー(低音用スピーカー)をとりはずしたところです。
スピーカーボックス内部に周波数を分割するアッテネータが見えています。
アッテネータに空芯コイル(芯に金属を使っていないコイルで周波数特性が良い)を使っていることから、
手抜きをされずにしっかり作られている製品であることがわかります。 PIONEER SA8800Ⅱ通常のアンプでは電源は1つですが、このアンプは左右のチャンネルで別々の電源トランスを持つことにより、 片方のチャンネルに大音量の信号が入ってももう一方のチャンネルへ影響が出ないようにしています。 さらにその電源も通常のアンプはプラスとアースの2線ですが、このアンプはプラス、マイナス、アースの3線です。 現在の高級オーディオアンプはほとんどプラスとマイナスの電源により出力コンデンサーを省略して 低音域特性を向上させていますが、そのタイプの草分け的な存在です。 PIONEER TX8800今ではもう珍しいアナログチューナーです。 当然メーカーは販売していないし、修理も受け付けていません。 一時高周波回路が壊れてしまい、自分では修理できないのでその道のプロに頼みましが、 補修部品はもう製造されていないので部品が入手できるまで待てといわれました。 半年以上待ちましたが、中古の同型機を入手し部品がとれたので修理可能との連絡があり、 ちゃんと直ってきました。プロはさすがだと思いました。 PIONEER SC700このプリアンプに使われている2SC458LGというトランジスタは当時オーディオ用トランジスタとして 一世を風靡した日立製のローノイズトランジスタです。 上のSA8800よりはだいぶ古いのでプラスマイナス2電源にはなっていませんが、 当時としては最新鋭の3段直結イコライザー回路を採用して話題になりました。 レコードに録音するときはノイズを減らすためにRIAAという規格に基づき高音域を強調して録音しますが、 再生するときにこれを元どおりのフラットな特性に復元するのがイコライザー回路です。 この当時はトランジスタを2個使ったイコライザー回路(2段直結)が普通でしたが、 このアンプはトランジスタ3個を使い性能を上げていたのです。 現在のアンプはIC(集積回路:物理的に1つの部品のなかに多数の部品を組み合わせて回路を作るしくみ)で構成されており IC内部で回路を構成しているトランジスタは昔とは比べものにならないくらい多いのですが、 本当の高性能を求めるアンプは現在でもトランジスタや抵抗等の個別部品を使って組まれています。 そこで使われる個々の部品は多くの同じ部品の中から特性を細かく測定して最適なものが選ばれ使われます。 現在のオーディオシステムにはレコードプレーヤーはつかないのが普通なので、現在のプリアンプには イコライザー回路は付いていません。 PIONEER PL-25Eいまはほとんど使われることのないレコードプレーヤーです。 レコード盤は傷がついてノイズが出たり、針の交換や針圧の調整、ベルトドライブの場合はベルトの交換などわずらわしい点も多いですが、 CDよりは音が柔らかく聴きやすいため、いまでも使い続けるマニアがいます。 このためにレコード針を作り続けている会社もあります。 AKAI GX-266Ⅱ現在はCD-RにもMDにもメモリーにもデジタル録音ができますが、昔は録音というとテープレコーダーしかありませんでした。 ヘッドと呼ばれるコイルに信号を流して磁気テープにアナログ録音しますが、この機械を持っているのはいわゆるオーディオマニアに限られていました。 この当時、通常のテープレコーダーは録音・再生と消去用の2つのヘッドを持っていて、片方を録音した後テープを裏返して逆方向に録音しますが、 このGX-266Ⅱは録音、再生、消去用のヘッドをそれぞれ2個ずつ合計6個もっていて、テープを架け替えずに往復録音再生が可能です。 購入して4年目くらいに音が悪くなりましたが、メーカーに修理に出しトランジスタをすべて交換してもらった後は30年以上正常に動いています。 トランジスタのような半導体は製造ロットにより寿命や性能が微妙に違うので、それを使っているオーディオ機器にも当たり外れがあります。 はずれでも1年以内に故障してくれればメーカーによる無償修理となりますが、たちの悪い製品にあたると1年過ぎた直後に故障したりします。 良心的なメーカーなら1年を過ぎていても明らかに部品不良の場合は無償修理してくれたりします。 HEAD-ERASERこれはヘッド消磁機で昔は放送局のテープレコーダーで必ず使われていました。 テープレコーダーの磁気ヘッドは使っているうちに帯磁(磁気を帯びる)してしまい音質が劣化するので、 定期的(放送局では毎回)に消磁が行われました。この機械は強力な電磁石で ヘッドに近づけてスイッチを入れ、そのままヘッドから離してスイッチを切るとヘッドが消磁されます。 テープレコーダーは定期的にヘッドの掃除と消磁が必要でした。 PRIMO CH-20Cこれも年代もののヘッドホンです。このメーカーのヘッドホンは現在市販されておらず、OEMによる企業への提供しかしていないようです。 PIONEERやYAMAHAのヘッドホンも使ったのですが、これが一番気に入っています。 イヤーパッドは当然ボロボロになったので、現在は自作の皮製イヤーパッドを使っています。 一時内部で断線したのですが、なんとか繋ぎなおしてまだ使っています。 ECHO-UNIT
先日、ガラクタ類の中から昔入手したリバーブユニットを発見しました。
2つのコイルを2本のスプリングで結んでエコーをかけるもので、大昔のステレオやギターアンプについていたものです。
壊れたパソコンのCDユニットのケースがあったのでアンプを作ってエコーマシンを組み立ててみました。
一番下にある横向きの2本のスプリングがリバーブユニットでその上がそれをドライブするアンプです。
以前に作ったマイクロフォンミキサーと組み合わせるとエコー付きカラオケセットになります。 4CHANNEL MIXER & HEADPHONE AMPこれが以前に組み立てた4チャンネルマイクロフォンミキサーとヘッドフォンアンプです。
トランジスタラジオ半世紀近く動いている年代もののトランジスタラジオです。 もちろんそれなりにメンテナンスをしています。 |