保険はリスクをすべて保険会社に移転するが、リスクを限定的(FINITE)に移転するのがファイナイトである。
ファイナイトの保険料は積立保険のように危険保険料と積立保険料に相当する部分があり、満期になると返戻金が支払われる。
しかし保険事故が発生すると積立保険料に相当する部分も取り崩して支払いに充てるので、
この部分のリスクは保険会社に移転していないことになる。
危険移転していない部分(積立保険料に相当する部分)は税務会計上の費用である保険料とはならないので、
ファイナイトの保険料の扱いはしばしば税務当局との間で議論があった。
ファイナイトの中には保険事故が発生してから契約するような保険の定義から逸脱するようなものもあったが、
この場合は事故はすでに発生していても確定していない支払額の変動や支払時期がリスクとされる。