シタデルはディナンの町が一望できる断崖絶壁の上に立つ城跡のようですが、
第二次大戦に至るまで激戦地として使われていた要塞の跡です。
シタデルから町を見下ろすと風光明媚な観光名所ですが、一歩中に入ると
ここでの展示はディナンの人々がどれほどひどい目にあわされたかを観光客に
訴えるものとなっています。とくに観光コースの最後のほうにある爆撃で傾いた
室内を再現した部屋では平行間隔を失うような異様な体験ができます。


シタデルはディナンを代表する観光名所です。


ケーブルカーでシタデルに上がるとディナンの町が一望できます。


要塞の内部に入るとフランスとドイツに挟まれたベルギーの戦争の歴史と悲惨さが展示されています。
地図上のドイツ軍の侵攻を光で示したり、爆音や炎などを再現したり、悲惨な思いが込められています。
EUはそもそもドイツに再び戦争をさせないために作られたという話もこれを見ると真実味があります。