ハッチ修理 ハッチ修理




2025
FR-21の船首には小さなキャビンがありキャビンからデッキに上がるハッチがあります。 このハッチのストッパーのひとつが壊れてしまいました。ハッチ全体は海外製で入手困難なので ストッパー部分を修理しようとしましたが、ステンレスナットを組み合わせて部品を作っても ハンダ付けでは弱くて力がかかるとすぐに接着部分が離れてしまいます。そこで溶接工場で ナットの溶接をしてもらいました。令和溶接加工 という会社にお願いしたのですが、さすがにプロの技術で細かいナットをアルゴン溶接できれいに接着してくれました。 小物の修理用に自分でも電気溶接機は持っているのですがアルゴンガスを使う溶接とは威力が全く違います。 溶接のときには強烈な紫外線が出るので普通は保護メガネをつけて作業しますが、これを付けると ほとんど真っ黒なサングラスのようなもので細かい作業には不向きです。 保護メガネなしで小さなナット同士を接着をしてしまうので目は大丈夫か聞いたところ接着の瞬間だけ目を閉じているそうです。 溶接は接点の火花の様子を見ながらでも難しいのでこれは神業です。

ボートのハッチを開けたところで、この下がキャビンです。
ハッチを固定するストッパーの右側が今回修理したものです。


当初はステンレスハンダで接着しましたが、強い力がかかると接着が取れました。


ナットを組み合わせて溶接した部品です。