RADIO

SONY 2R-21

1960年代に売られていたソニー製のトランジスタラジオです。
AM専用ですが8個の トランジスタ を使っていて ス-パーヘテロダインという標準的な回路を使っていると思われます。
使用して30年目くらいにスピーカーが壊れたので、秋葉原で同等品を見つけて修理しました。
さらに最近は音量調整がまったくできなくなり、割れた音で鳴るようになりました。
ボリューム(音量)調整用の可変抵抗器が壊れたものと思われますが、これは専用部品で市販の部品はないため、
音量固定にするしかないと思い、とりあえず分解してみました。
2R-21
ケースの裏側をはずして中を見るとぎっしりと部品がつまっています。
この頃はICなどはなかったため、トランジスタ、 抵抗器 コンデンサー インダクタ などの部品が基板にハンダ付けされています。
回路図などはありませんから、勘で悪そうな部品をチェックしていくことになります。
2R-21(BACK)
基板を取り出してみたところです。
2R-21(PARTS)
これは以前に取り替えたスピーカーです。
運よく秋葉原の部品屋さんでぴったりケースに収まるサイズのスピーカーが入手できました。
2R-21(SPEAKER)
音量調整用の可変抵抗器をチェックしてみると正常でした。
とすると他の部分の部品が劣化していることになりますが、ぎっしり部品がつまっているので手が出ません。
可変抵抗器に並列に抵抗を入れて音声増幅回路に入る信号レベルを下げることにしました。
いろいろな抵抗値でテストしてみると330オームの抵抗を入れればいいことがわかりましたが、
取り付ける場所がないので抵抗器のリ-ド線をのばして抵抗器が基板の裏側になるようにハンダ付けしました。
2R-21(VOLUME)
これでなんとか正常に動作するようになりました。またしばらく使えそうです。
昔のラジオは教科書どうりの回路を標準的な部品で組んであるため、回路図がなくても、 このように手探りで修理することができますが、
現在のものはデジタル化されていたり、ICや専用部品が使われているため、 手探りでの修理はほとんど不可能です。

2021.11.19:ついにラジオの寿命が尽きました。音が出なくなったのでいろいろ試してみると基盤に力をかけて 歪ませると鳴ることがわかり、接触不良と判断してハンダ付けをしている途中でどんどん音が小さくなり 実用不能になりました。すべての部品が劣化していて修理不能です。製造から55年近い寿命でした。