まず、ポンプのフタをはずします。
つぎに、ポンプユニットを分解します。
左上がポンプユニットで右上がケース、左下が本体のカバーで右下がポンプのパッキンです。
ポンプの羽根車が見えていますが、スイッチを入れたときにここが回らないのです。
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後ろ側からコンデンサーを引き出しました。
日立製コンデンサーです。
270V、12μF こいつが一番あやしい。
テスターで図ってみると、12.61μFで正常です。これはおかしい。
ためしに秋葉原の専門店で購入したモーター起動用コンデンサーと交換してみます。
全く同じ規格のものはなかったので250V、10μFです。
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これで試しにスイッチをいれてみると、モーターはちゃんと回ります。
やはりコンデンサー不良でした。
テスターで正常値が出たのは測定電圧が低いせいだと思われます。
テスターが直流3Vで測定するのに対して、実際にモーターが動くときは交流100Vなので、
たぶん高電圧で容量が抜けていると推測されます。
もとどおり組み立てて動かすとちゃんと水を汲むことができました。
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横に規格が貼ってあります。100V、110Wで揚水能力は1mです。
もともとは実家で洗濯用に風呂の水を汲むために使われていたもので10年以上使われていました。
コンデンサーの寿命が尽きたのですが、これでまたしばらくはエンジン洗浄に使うことができます。
扇風機なども古いと同様の症状が出ますが、回転が遅くなるか止まってしまったときにスイッチを
入れたままにしておくと、最悪はモーターが加熱して火を噴くことがあり危険です。
モーター本体の寿命は長いので、コンデンサーを交換すればたいてい直ります。
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しばらく正常に動いていましたが、またまた起動しなくなってしまいました。
コンデンサーを交換してからまだあまり時間が経っていないので、今回はコンデンサーの劣化ではありません。
多分内部抵抗等の経年変化でうまく起動がかからなくなってしまったと思われます。
今回は少し乱暴ですが、コンデンサーを2個並列につないで容量を上げます。
ポンプ本体の隙間に無理やり2個のコンデンサーを押し込みましたが、これでなんとか起動するようになりました。 |