朝日ウッドテック
ASAHI WOODTEC
朝日ウッドテック
ASAHI WOODTEC








2021

リフォームで床のフローリングは定評のある朝日ウッドテックの挽き板を使うことにしました。
リビングはきれいに仕上がりましたが、よーく見てみると、とんでもないことに気が付きました。


これは虎斑といってオーク材にはよく見られる現象なのですが、右端には真四角な模様が混じっています。
ショールームの床には虎斑など1つもなかったし、真四角なものは虎斑ではなくキズの修理跡のようです。
朝日ウッドテックの責任者はよく話を聞いてくれて、時間はかかるかもしれないがメーカーのプライドに
かけてもお客様の満足のゆくものと張り替えると約束してくれました。さすが一流メーカーの対応です。


しかし前々からフローリングの張替えは困難なことを聞いていたので、半信半疑にならざるを得ません。
じつはリフォーム前もフローリングでしたが、夏には温度の関係で伸びるらしく、シワができたり、歩く
とキーキー音が出てマンションの住民は「鶯張り」(昔、忍者の侵入を防ぐため歩くと音がでる仕組の廊下)
だと自嘲していたのですが、デベロッパーはフローリングは板を噛み合わせてはめ込んでいるので部分張替
ができず、板を剥がすとその下の床暖房を傷つけてしまうので事実上修理不可能だとしていたものなのです。
朝日ウッドテックには床暖房を傷つけずに1部分を張り替えることができる専門家がいるとのことでしたが、
剥がすことはできても、周囲を凸凹に加工してはめ込んである板の一部をどのように入れるのかは謎でした。

修理当日に2人の職人がやってきて、まず色合わせから始めました。1ヶ月しか住んでいないのにもう色焼けして
いるそうです。板の色を選択して1枚を交換するには4枚を同時に交換するとのことで、電動丸ノコを使って床暖房
を傷つけないようぎりぎり上を切断し、交換する板を含めて計4枚のフローリング板を丁寧にはがしていきました。



板を剥がすと、その下の樹脂ウールを除去していきます。下の床暖房装置には全く触れていません。


接着剤を塗っていきます。


4枚の板を同時に屏風や扇子のように蛇腹折りの状態ではめ込んでいくのですが、上から押すのではなく
吸盤を使って引張りながらはめこんでいきます。年配の職人が部下の若い職人にコツを教えていました。


器用に吸盤を使って4枚同時にはめ込んでしまいます。4枚交換しなければならない理由が納得できました。


完璧な部分張り替えの技でした。


どこを張り替えたのか全くわかりません。