水中ムービー
UNDERWATER MOVIE
水中ムービー
UNDERWATER MOVIE








2021

子供のときに初めて水中メガネをつけて海の中に入って海中の景色や魚を見たときから海が大好きになり、
以後今に至るまで夏には必ず海に行くようになりましたが、そのうち水中撮影にハマるようになりました。
最初はカリブ海でしたが、デジカメに防水ハウジングを付けて撮影していたら現地の人が集まってきました。
その頃はデジカメがほとんど知られていなかったので、撮影した映像をその場で再生することに驚いたのです。


そのうち動かない写真よりムービーのほうが断然おもしろいので、防水ムービーを使うようになりました。


ところがこのカメラ(DMX-XA100)は3年ほどで浸水して使えなくなりました。同じカメラに買い替えましたが
やはり3年でオシャカになりました。  そこでもっと頑丈そうなオリンパスのデジカメ(TG-860)にしました。
これは防水ムービーではなくムービー機能のある防水デジカメだったのですが、これも5年で浸水しました。


メーカーによると5年は長持ちしたほうで、心配なら毎年1万円以上かけて防水チェックをするのだそうです。
安全のためには防水ハウジングをつければいいのですが、なんのための防水カメラなのか訳がわかりません。
専用のハウジングは安物でもカメラ本体に近い価格で、高級品を買おうものならカメラ本体の倍以上します。
そこで、以前使っていてもう使うことのないキャノンのハウジングに収まりそうなムービーを検討しました。
それがムービー機能のあるニコンのデジカメで最近はほとんど使うことがなく保管庫で眠っていたものです。


このカメラは動画撮影機能があるので、キャノンの防水ハウジングに収まれば防水ムービーになるはずです。
水中で使うボタンは電源とシャッターだけで、他の機能は使わないのでこれらが外から使えればいいわけです。
実際に試してみた結果、電源とシャッターはなんとかハウジングのボタンを使えそうなことがわかりました。
あとはハウジングのボタンの動きをカメラの電源ボタンと動画ボタンにつなげる部分をつくればいいだけです。
材料はすべて廃品利用でカマボコ板とフロッピーディスクの開閉シャッターからとりはずしたステンレス板です。


カメラをハウジングに固定し、電源ボタンや撮影ボタンをハウジングのボタンで押せるように木とステンレスを
ハウジングの形に合わせて切ったり削ったりして、試行錯誤でなんとかうまく収まるように加工していきます。


なんとかカメラをハウジングに収めることに成功しました。電源や撮影ボタンも外から操作できます。


見た目は悪いですが、とにかく水中ムービーのできあがりです。
左上のボタンは本来はシャッターですが、電源スイッチとなって
います。撮影ボタンはカメラに合わせケースの裏側にあります。