ホーンの交換
HORN EXCHANGE
ホーンの交換
HORN EXCHANGE



 船や電車には汽笛やら警笛というものがあります。モーターボートにもホーンがありますが、 船や電車がボーとかブァーンとかいう単音なのに対して、 モーターボートのホーンは自動車のクラクションと同じファーンというような音で 高音と低音を組み合わせたものです。

 自動車のクラクションは危険を知らせるためだけに使いますが(「じゃまだどけ」みたいな使い方を する人がいますが法律違反です)船の場合は危険を知らせるだけでなく、 「右側から追い越しますよ」とか「左側から追い越しますよ」とか「どうぞ」のような通信の意味でも使われます。

 汽笛の鳴らし方はその船が居る場所で違ってきます。一般的には海上衝突予防法という法律に従いますが、 決められた水路にいる場合は海上交通安全法に従った鳴らし方となります。 モーターボートも当然これに従うことになりますが、東京湾で海上交通安全法が適用されるのは 浦賀水道航路と中ノ瀬航路の2箇所です。

 このホーンは高音か低音のどちらかが故障するとプーという間の抜けた音になってしまいますが、 今回まさにこれが起きてしまいました。 自動車ならディーラーかオートバックスに行くところですが、ボートの場合は係留場所での作業となります。 ついでにいうと自動車の車検は車を車検場に持って行きますが、ボートの場合は検査官が船の係留場所に来てくれます。

まず出ない音が高音か低音かを確かめます。
今回は高温なので高音ホーンを注文します。
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つぎに、ボートのホーンカバーをはずし、
壊れたホーンをゴムの台座からとりはずし、
新しいホーンをセットします。

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ちょっと遠くから見たところで、右側に見えるのは低音用ホーンです。
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外部の取り付けが終わったら、今度は船内の配線です。
外部(写真の下側)からの線と船内の配線を接続します。
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次回からのメンテが楽になるようにコネクターでつなぎます。
自動車と同じ12Vなので自動車用の配線部品がそのまま使えます。
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配線が終わったら、元どうりにカバーを取り付けてできあがり。
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外部から見るとこんな感じ
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