モーターボートの船外機は使わないときはフジツボなどが付着しないようにエンジンをチルトアップしてプロペラを水上に出すことができます。
また普通の船ならプロペラや舵を海底にぶつけてしまうような浅瀬でもプロペラを水面すれすれまで上げて走行できます。
これらを可能にするのがエンジンを上げ下げするチルト&トリム機構ですが、この機構には定期的にグリスアップを 行う必要があります。 車でも可動部分にはグリスアップを行いますが、自分でやる人はほとんどいないと思います。 ボートの場合は遠方のマリーナまで行って陸に上げるだけでも大変なので自分でやることになります。 グリスニップルという給油口がエンジンの数箇所にあり、ここからグリスを機械で圧力をかけて押し込みます。 |
こちらは実際の船外機です。
グリスアップの必需品、グリスガンです。アメリカのMERCURYというボートメーカーのものですが、
取りつけてあるグリスチューブはエンジンと同じYAMAHAのものです。これでグリスを押し込みます。
ボートの最後尾です。画面下半分は舵をきったときエンジンを左右に動かす油圧装置です。
エンジン側にグリスニップルといわれる小さな給油口が左右横一列に3箇所並んでいます。
グリスニップルを拡大したところです。
エンジン横のグリスニップルです。左側に船体があります。
真ん中にピンがみえますが、ここからグリスを押し込みます。
反対側のグリスニップルを拡大したところです。右側が船体です。
グリスガンをニップルに取り付けたところです。
エンジン内部のグリス注入口はニップルではなく穴があいているだけです。
この形状ではグリスガンのホースの先端を差し込むことはできません。
そこでゴム製のパッキンやOリングというものを使います。
ゴムをはめこんで、ホースを使わず直接グリスガンを当ててグリスを注入します。